初夏……と言うには少々涼しい日の続いた頃のこと。
赤坂蚤の市をそぞろ歩いたあと、上野の科学博物館に行きました。
――本当は、トーハクの「東寺」展に行こうと思っていたのですが、大混雑だったのと、時刻がすでに15時を回っていたため、GW中20時まで開催されていた科博の「大哺乳類展2」に変更したのです。
「大哺乳類展」は前回の展示の時も行った記憶があるのですが、以前のときは「海」と「陸」のテーマで、会期が別でした。今回は、海も陸もひとまとめ! テーマを「生き残り作戦」――現在生息している哺乳類たち、もしくは「哺乳類」と呼ばれる種族が、日々生き残るためにどのような機能を持っているか、持つに至ったか――として、展示されています。
哺乳類が「逃げる」ため、「狩る」ために磨いてきた「四足歩行」という技術と、それを可能にする骨格がどのようなものであるか、とか。木を渡る生き物たちは、いかにして手や足を使っているか、とか。種を増やす(繁殖)の方法はどのような物があるか、とか。
そういう現実的な「哺乳類の特徴」や「哺乳類のおもしろさ」を、数多の骨格標本や剥製、動画や模型で見せてくれます。
中には触れる毛皮や骨なんかもあったりして、とってもおもしろい。
そしてわたしが一番びっくりしたのは、「ゾウアザラシ」の骨格標本でした。まるでゴジラのような骨格、シロクマやヒグマより幅があるという、驚きのサイズ感。骨だけ見たら完全にモンスター、襲われたらひとたまりもない感じです。
アザラシ、という名から抱いていたイメージとは全く違う、恐ろしく巨大な生き物でした。
……しかしザトウクジラは口の顎の骨だけで、ゾウアザラシよりでっかい、っていう、ね……。
哺乳類おそるべし。
……というわけで大変たのしい展示でした。小さなお子さんには骨や剥製が怖かったのか、泣き出しちゃっている子もいましたが、小学校に上がる前後くらいの子どもたちは親御さんのiPadをカメラ代わりに構えたりして、とても楽しそうに見ていましたよ。
生き物に学術的な興味を示すタイプのお子さんにはたいへんおすすめ。
6/16で終了ですので、今のうちにぜひ!
……なお、夏休み~秋は「恐竜展」だそう。
これもまたちびっこにも大人にも大人気の展示ですね。楽しみ、楽しみ。