東京都美術館で開催されていた、ミロの大回顧展に行ってきました。

正直な話、この展示に行くまで、わたしにはミロについての知識があまりありませんでした。スペインの画家であることと、シュルレアリズム? の人だよね? というくらいで、ピカソと同じような感じのグループかな……みたいなざっくりとした認識をしていました。


そして更に正直な話、この大回顧展を見た後も、その認識は大きく変わりませんでした。ただ近年、マティス展やデ・キリコ展などに行ったりして、いわゆる「抽象絵画」をずいぶんとたくさん見た影響か、その見方が今までと少し変わったかも、と感じました。
……昔は、「何が描いてあるのかてんでわからん」と首を傾げて終わっていたのですが、今は、「いろんな表現方法があるな」だとか、「抽象絵画にもいろんなジャンルがあるんだな」とか、「これはもしかしてこんなモチーフかも」だとか「わからんものはわからんでもいいのかも」だとか、色々なことを考えながら見る事ができます。
大回顧展のような、その画家を深掘りして浴びるように見るタイプの展覧会だと、その画家の人生にも触れることができるのですが、人生と時代を知った上で絵を見ると、また違うものが見えるような気がします。



例えば、ミロは1983年に亡くなったのですが、その時90歳だったので、二度の大戦の時代を超えた画家なのですね。戦禍中の絵にはやはり、重苦しさや迫力、圧や息苦しさを感じるような気がしたり(思い込みかもしれませんが)、その後の時代の作品は何かに追い立てられたか,はたまた振り切ったのか、勢いの激しいものが多いように感じたりして。
この絵画グループにはこんな人たちがいてこんな歴史があって……だとか、この技法はこんな背景があって生まれて……だとか、知っていたらもっと別の味わい方ができるのでしょうが、そんな風に「その時画家が何を思って描いたのか」を考えたりするのも、鑑賞のひとつの楽しみかなと思っています。





……そういえば、ミロは日本にも来日したことがあるのだとか。最初の大阪万博に陶板壁画を制作しに来たのですって。それを見て、スペインに旅行に行った時、マヨルカのタイルやガウディのモザイク、可愛い陶器のお皿などを見たことを思い出しました。
また行きたいなあ、スペイン。



















