こんにちは、こんばんは。茉雪ゆえです。
本日2024年9月30日で、『指輪の選んだ婚約者』の第1巻の発売日から丸8年となりました。
8年……。それはつまり夏冬オリンピックがあわせて4回分。ワールドカップも2回分。小学一年生は中学二年生になり、干支もあと四年で一周しちゃう。なかなか長い年月ではないでしょうか。
まさかそんなに長いこと書かせて貰えているとは。1巻がでた時の自分はたぶん信じないだろうなあと、毎年この日になる度に思います。ネタ切れしてない? 書くの飽きてない? と聞くだろう当時の自分に、「いまんとこまだ大丈夫だ」と返事できることが嬉しいです。
末永く絞り出して行けるように今後も頑張って参りますので、なにとぞよろしくお願いいたします。
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さて……、例年ここでは、指輪シリーズの裏話やキャラクターの話を書いているのですが、たまには違うことも、と思いまして。今年の新しい挑戦について書いてみようかなあと思います。
……と言っても、なにやらものすごく大きな決意をしたとか、びっくりするほど新しい事に挑戦します! というような話ではなく。今年初めて、『文学フリマ』と呼ばれる文学系同人誌即売会に参加申し込みをしてみました、というお話です。
私は十代の後半からのそこそこ長い間、執筆する系オタクだったので、同人誌即売会自体には馴染みがあるのですが、実は一次創作で、同人誌を作ったことがありません。指輪シリーズでデビューさせて頂いてから即売会とは縁遠くなってしまっていて、人の売り子手伝いで参加するくらいのものになってしまっていました。
……でも。でもね。
今年、身近なところでデビューした人がいまして。それを見ていてふと、ああ、久しぶりに商業じゃないお話を形にしてみようかなあ、という気持ちがわき上がってきたのです。
とはいえ、思い立っても何も無ければ自分に「まあ忙しいし……」と言い訳して形にするのをサボってしまいそうな気がしたので、長らく憧れながらも参加を躊躇っていた「文学フリマ」に申し込んでみたのです。
東京会場は人気で、スペース数より参加申し込みが多く、抽選になってしまっていましたから、初参加だと当選しないかなあ……とも思っていたのですが、なんと、スペースを頂くことができました。
うれしい。さあ、でも何を書こう!
たまにはテンプレ? それとも王道少女小説? いっそ全力ファンタジー? いやいや、ご令嬢、プリンセス、魔女に騎士、ドレス、手芸、宝石、植物……定番のキラキラしたものも捨てがたい。
……というわけで今、良い感じに収まる物語を書こうとあれこれ準備しております(なお、指輪シリーズに関しては権利が出版社にありますので、それ関連のお話を出す予定は今のところありません)。
久しぶりの同人誌、初めての一次創作。いま、初めて本を作ったときのようなドキドキとワクワクで、心臓がかしましいです。がんばろう。
もし、お暇な方がいらっしゃったら、遠巻きに眺めて頂けたらとても嬉しいです。
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というわけで。
指輪シリーズも頑張るけど、たまには他も頑張ってみようかな! という決意のお話でした。
ここまで長々とお付き合い、ありがとうございました。
次の1年もまた、どうぞごひいきに!