Online novels

     
  • 森のウシュク

             

    短編

    ウシュクは精霊に近いひとの魂で、泉の中ずっと座っていた。人としての記憶はすでになく、いつからいるのか、もう覚えていない。今となっては森と泉に属している。精霊になる日も近づいたある日、誰かを探して森を彷徨い、憔悴した男が現れて……

一覧へもどる