上野の森でエッシャー!

前回記事の「ショーメ展」の翌日に、上野の森美術館で開催されていた「ミラクル エッシャー展 奇想版画家の謎を解く8つの鍵」に行ってきました。
皆様御存知、「だまし絵」のエッシャーの、生誕120周年を記念する、イスラエル博物館が所蔵する作品が山ほど出展されている展覧会です。

エッシャー展入り口のパネル

折しも時は、世間が「猛暑」いえ、「酷暑」で騒がしかった三連休。
私も若干、体調を崩しつつ……だったのですが、会期の終わりが近かったこともあって、えっちらおっちら、友人と上野に向かいました。
帽子に日傘、塩タブレットにポカリスエット、汗ふきシート……とほぼ完全武装だったのですが、それでも長蛇の列には、めまいが……。
上野の森美術館は敷地が狭いので、館の前と公園の中に待機列ができるのですが、風が抜ける公園内はまだしも、風が抜けないのに密集している美術館玄関の列は、非常に辛いものがありました。搬送されていった方もいらっしゃいましたしね……。
トーハクみたいに、日傘の貸出とか、あったらいいのにねー。

さて。
長いこと並んで焦らされたから……というわけではありませんが、エッシャーは、頭がおかしくなりそうなほど、見ごたえがありました。
初期から晩年まで(とはいえ初期の時点で既に「だまし絵」の要素がてんこ盛りなのですが)のエッシャーの木版やリトグラフがこれでもかと並んでいるのです。スクリーントーンか、と思うような精緻な直線で、カクカクして見えるのに異様に魅力的な風景画や、シュルレアリスム的な静物、数学的な宇宙など、見ているだけで頭が大混乱に。
きっと誰もが見たことのある「魚が鳥に、鳥が魚に」なる作品や、「いつの間にか下りが登りになる」階段の絵や、「水が無限に回る水路」などのほか、「畑が鳥になり田に戻る」絵や「トカゲが鳥になりトカゲに戻る」絵、「四角が鳥になり町になりトカゲになり四角に戻る」絵など、様々来ていました。
……しかしこれ、文字にするとわけがわかりませんね(笑)自分の書いたこの字面を見るだけでも「一体お前は何を言っているんだ」と思ってしまいます。
見ている時は、大興奮でしたのに!

それにしても、たぶんこの、エッシャーってお人は、数学者的な方向に、めちゃくちゃ脳が発達してた人、なのではないかなあ。
整然としているようで、歪んでいて、けれどまた美しい配置に戻るの。なんだかとっても不思議。
彼の作品を見ていたら、なんとなく高校の数学の先生が「自然界の全ての曲線は数式で表すことができる」「なんて美しいんだろう!」って言っていたのを思い出しましたよ。

館内、大混雑でとてもゆっくり見てはいられず、ちょっと駆け足気味になってしまったのは惜しいのですが、大変楽しかったです。
分厚い図録を買いましたので、また図録でじっくり眺めることといたします。

この展覧会、巡回もあるようで、秋は大阪で、その後は福岡・愛媛が予定されているそうです。
お好きな方は、ぜひ~!

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