以前の記事で「刺繍はじめました」と書いた某通販サイトの初心者向け刺繍キット。我ながら驚いたことにまだ続いています。
三日坊主というタイプではないのですが、一ヶ月坊主、季節が変わると飽きる、というところはあるので、9月から3ヶ月、夏から秋へ、まだ続いている自分をちょっとだけ見直しました。
こちらは10月の練習キット。チェーンステッチとブランケットステッチ、ロングアンドショートステッチの練習とドイリーの制作です。
こちらは11月の練習キット。クロスステッチとリーフステッチ、フェザーステッチの練習と、巾着の制作です。
やっぱり、こういう「技術」系のものは何度も重ねて刺すのが上達への一番の近道なんだろうな、と痛感するのは、毎月の練習キットに出現するアウトラインステッチやサテンステッチが、月を重ねるごとに目に見えて「整って」いるように見えること。どのぐらいのテンションで糸を引けばいいのかが、うっすらなんとなくわかってきたのかもしれません。
……とは言え、好きで集めている刺繍の図案本(ぜーんぜん、刺さないのにね……!)の惚れ惚れするような作例を眺めたあとに自作を見ると、そっと目をそむけたくなるのもまた事実。
キットそのものはあと3ヶ月続きますが、その後も長く続けて、もう少しきれいに刺せるようになりたいいいな。
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しかし、この3ヶ月。「小さな手仕事」――手を動かして何かを作り、それが完成する事による「達成感」は、どんなに小さな作品であっても侮れないなー、と感じています。
文字を書くこと、完成させることにはもちろん達成感があり、ひとつ書き上げた時の「やり遂げた!」という気持ちには凄まじい快感があるのですが、私が遅筆であることもあって、ひとつの話を完成させるには数ヶ月の日々を要します。
筆が乗っている時は「わあーい!!」という勢いで書けるのですが、私自身の自己肯定感がそんなに高い方ではないこともあり、執筆が数ヶ月に及べばその期間中には何度も「これは面白くないのでは……?」「これは完成しないのでは……?」「いやこれ誰が読みたいのよ?」「これは面白くないのでは…………?」という負の感情のループに陥るのです……。
そんな時に、(出来栄えはともかくとして)短期間手を動かして何か小さいものを完成させる、というのは心にとってもいい「栄養」になるな、と感じました。
刺繍とか、お菓子作りとか、「実際に手を動かし」て作るものが完成する喜び。かかった時間が短くて、出来上がったものがちょっとヘボくても「完成できた」ことで己を見直せて、少しだけ自己肯定感も増すような……。
短い期間に小さな「達成感」を積み重ねるのに、刺繍の練習キット、すごく良いもののような気がします。
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そんなわけで、まずは6ヶ月すべて、サボらずに頑張ろうと思います。
……キットが終わったら、次は何を刺そうかなぁ。