

はにわ展(東京国立博物館)と同じ日に、ご近所の国立科学博物館でこちらも見てきました。
タイトルが示すとおり、「ゲノム解析が進んだお陰で、鳥類の系統が結構変わったよ!」という内容がメインではあったのですが、わりと「鳥とはなんぞや」という、鳥について幅広く知ることのできる展示です。
……と、ここまで書いて気がついたのですが、鳥展、これを書いている2026年1月(この記事は過去の記憶を振り返り……振り絞りながら書いています)の時点でまだ全然巡回中というか、大阪展は今年の3月からなんですね……! 内容が東京と名古屋(2025年は名古屋だったらしい)と大阪で違うかもしれませんが、私が見たのは「2024年の東京の『鳥展』」ですので、改めて記しておきます。
さて。
はにわ展でも「一生分の埴輪を見たな……」と思ったのですが、こちらの鳥展でも、「一生分の鳥の剥製を見たな……」と思いました。というわけで、この記事は剥製の写真が多いので、剥製等が駄目な方はこのあたりでスクロールをストップしてください。
展示の構成は、
1)鳥の起源と、初期の進化
2)最新研究による新しい分類
3~7)いろんな鳥の種類
4)鳥と環境と人と
という感じでした。
個人的に、一番楽しんだのは第一章。
そうです、わたしはなぜか、恐竜の骨を見るのが好きなのです……。
さて。
最初はまず、鳥の起源。
鳥の起源といえば、恐竜(中でも獣脚類、ティラノサウルスみたいな後ろ脚が長くて二本足で走るタイプの奴)だというのはよく知られてると思うのですが、最新研究によるとどうも恐竜の時点ですでに、鳥の特徴を持っているものがいたそうです。
言われてみれば鳥って結構、恐竜っぽいですよね。くちばしとか、鱗っぽい足とか。




そして最新研究による分類(たぶん今回の鳥展の肝はここなのかな?)は、ゲノム解析による44目の分類がどうなっているのかの展示でした。似てるから仲間だろと思っていたら、DNA的には別の鳥の仲間だったとか。全く似てないから別の鳥だと思ってたら、どうも同じ鳥の仲間だった、とか。そういうことが分かって、系統図(分類の家系図みたいなやつ)が変わったことが、分かりやすい形で展示されていました。

スズメ目がめちゃくちゃ多い
そうそう、遺伝的に全く違うのに見た目が似ているのを「収斂(しゅうれん)した」というらしいんですが(ハリモグラとハリネズミとか)、私の知る「収斂」といえば「収斂化粧水」(毛穴を引き締めるやつ)なので、同じ言葉を使っているのはちょっと面白いなと思いました。
この後は3章~7章まで、様々な分類に分けられた鳥の剥製の展示がずらり!
走鳥類(ダチョウとかエミューとかキウィみたいなやつ)、カモとキジの仲間(ニワトリとか雷鳥がここ)、陸鳥と水鳥(めちゃくちゃ範囲が広い……)、猛禽(見た目が強そうでかっこいいのが多い)、小鳥(手乗りサイズの鳥たち)……と分けられていました。















最後は、鳥と環境と人間との関わりとを紹介する8章で終了でした。
いやもう、ぎっしりびっしりどっさりの展示でした。
ほんとうに、一生分の鳥の剥製を見た気がする……。
……そう、剥製びっしりなので、鳥を愛玩している人にお勧めするかは、ちと悩むところです。自然科学的な方向で鳥が好きな人は、ぜひぜひ行ってほしいなと思います!



そうそう。特別展のあと、企画展(常設展示館の方でやっている、小規模展など)の「新種のレアアース鉱物『宮脇石』」も見て来ました。福島県で発見されたという、新種の鉱物です。
展示は知らなければ見落としそうな小さいもので(同行の友達が教えてくれた)、石自体もちーっちゃい結晶(0.2mmとか)でしたが、これが「水晶山」という山の「ズリ場」(鉱山などの石を捨てていた小山みたいなところ?)から発見された、という話を聞いて、おっ、と思いました。


実は私の家族には子どもの頃に旧い鉱山の近くに住んでいた人がいて、彼女は小学校の帰りなどに「ズリ山」(たぶんズリ場と同じようなものだと思う)で遊んで、よく水晶などを拾ったらしいのです。もちろん、昭和の中頃……よりもちょっと前の時代の話ですが。
いいなあ。そんなところが近所にあったら、通い詰めちゃうなあ。(とはいえ、現在の安全基準ではそんなところに子どもは入れないだろうし、そもそも住宅に近いところに石を捨てていくなんて運用は許されないでしょうけれど)……と、私自身が子どもの頃に聞いて以来ずっと思っていたので、その単語に久々に出会い、勝手に心躍ったのでした。
ところでこの『宮脇石』、2024年の「ミネラル・オブ・ザ・イヤー」という賞に選ばれたらしいです。日本で発見された鉱物の受賞は初だとか。なんでもこの石、結晶構造がすっごく珍しいのですって。
鉱物も好物なので、こうした展示を通りすがったら、今後とも見逃さずにいきたいものです。






科博はステンドグラスが美しくて、鉱物標本もサイコー。



















