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北米に行ってきました(ワシントンDC編)

Date : 2019-06-24

先日、妹さんと一週間ほど、北米に行ってきました。
プランとしては下記のような感じです。よくあるプランと言えるでしょう。

・1日目……飛行機
・2~3日目……ワシントンDC
・4~6日目……NYC
・7日目……飛行機

さて。最初の行き先であるワシントンDC、わたくし大変楽しみにしておりました。何を楽しみにしていたかって?
ホワイトハウス?
国会議事堂?
リンカーン像?
……ノンノン。
わたくしの「お出かけ記録」的なブログを御覧の方にはおそらく3秒でバレることかと思いますが、わたくしのお目当てはワシントンDC随一(と勝手に思っている)の名所、「スミソニアン博物館」でございます。

スミソニアン博物館の自然史博物館

……ところでみなさま、そもそも「スミソニアン博物館」をご存知でしょうか。世界屈指の収蔵数を誇るので、名前だけは聞いたことがある、という方が多いのではないかと思います。
実は、「スミソニアン博物館」は、単館の名称ではありません。スミソニアン協会に所属する、10を超える博物館や動物園などの「あらゆるものを収蔵する博物館群」と、研究機関の集合体の名なのだそうです。

英国の科学者であったスミソン氏(公爵家の庶子だった方らしいですよ)の寄付によって「自然史博物館」から始まったそうなのですが(地球上のすべてのものが収蔵対象だとかで、なんと収蔵品数は1億点を超えるそうな)、この自然史博物館こそが私の目的。
なぜなら、この「自然史博物館」、スミソン氏の功績に由来するのか、「鉱物」の展示が非常に充実していることで知られているんです。(スミソン氏、『スミソナイト』の名付け親ですので!)下記の本を出しているのも「スミソニアン協会」なんですよ、とお伝えすれば、その規模を想像していただけるかもしれません。

……そして。
宝石に詳しくない人でもきっと聞いたことのある、「呪いのホープダイヤ」と呼ばれた世界最大のブルーダイヤモンドも、この博物館にあるのです。

ホープ・ダイヤモンド

元はフランス革命期に散逸したフランス王室の宝物であったとも言われ、所有者が次々に不幸になったという逸話を持つ、麗しのブルーダイヤ。
わたしは、これが、見たかった……!

……というわけで、自然史博物館の鉱物の展示室へ意気揚々と向かったのですが、ここが大変素晴らしかった。宝飾品から宝石などが見事なのはもちろんなのですが、その他の鉱石始め金属や火山岩まで、地球の生み出すあらゆるものが展示されていました。壁という壁に石が並べられ、通路の真ん中にも石が。紫外線が当たると色の変わる石には数秒ごとに光が照射され、中には触れるものも。

最高です。
石好きの方はぜひとも、足を運んでみてください。数時間でてこられなくなること、うけおい。
……というわけで、下記ギャラリーで一部をご紹介。(写真撮影が可なところも嬉しいですね!)

……他、自然史の名の示すとおり、骨あり、化石あり、植物あり、剥製あり。他には「パンデミック」の現状や対処法、薬などの歴史の展示なんてものも。(これが思いの外興味深く、じっくり時間を掛けて見てしまいました)
他の石や展示品については、このサイトでも見られますよ! 行けない方も、行った気分が味わえるかも。おすすめです。

なお、ニュースでしか見たことのないホワイトハウスや国会議事堂、議会図書館などもありまして。スミソニアンの自然史博物館以外も、大変興味深い街でした。

海外ドラマ好きの妹さんが一度見たいと言っていたFBIの本部もワシントンDCですし、ワシントンDCを訪れる観光客に一番人気だという航空宇宙科学博物館はNASA的な展示とライト兄弟の飛行機などの展示が大充実。

ホワイトハウスの後ろの公園。
写真だとはっきり見えないけれど……ホタルがいたような……
(クリックで拡大できるので、樹木の影の暗いところを見てほしい)
(ちなみにこちらのホタルは陸育ちで、カタツムリを食べるらしい)

自然史博物館の隣にある(とはいえ建物が巨大なので、そこそこの距離になりますが)ナショナル・ギャラリーは、レオナルド・ダ・ヴィンチやラファエロと言ったルネッサンス期の巨人から、ゴッホやルノアール、モネを始めとした印象派、もちろんアメリカ絵画まで、幅広く大量の収蔵品があります。( ちなみに、ナショナル・ギャラリーもスミソニアン博物館の並びにありますが、実はこの美術館だけは、スミソニアン協会に所属していないのだそうです。 )
鎌倉の大仏くらいの大きさはありそうなリンカーンの座像は、「リンカーン詣で」をする人々で大賑わいでしたし。

政治の街、という印象でしたが、1日や2日では見きれないほどの、「死ぬまでに一度は見たいモノ」がありました。

ちなみに。官僚の多い街であるためか、レストランは割とお上品な気配のお店が多く、ご飯もかなり美味しかったことをここにご報告。
ホテルの近くにあったレストランは、ニューヨークにも店舗がある、1884年創業の老舗ダイナーの支店(ということは帰ってきてから調べて知ったのですが)だったのですが、なんとなく勝手にイメージしていたアメリカンダイナーとは大きく違い、上品な雰囲気で美味しいメニューでした。なんとなく、丸の内あたりにあるご飯の美味しい居酒屋っぽい感じの気配。
翌日は予約を取ってあったお高めのレストランに行ったのですが、ここもまたご飯が大変美味しく、名物と聞いていた「クラブケーキ(カニのハンバーグみたいなの)」と、念願のクラムチャウダー(絶品! ただし妹さんは二枚貝が苦手なので一人で飲みきった)、もちろん熟成肉のステーキも素晴らしく。
ちょっとエグゼクティブな人たちに囲まれてワインを飲みつつ舌鼓を打ったのでありました。

……ただ、ワシントンDC、レストランの金額感が銀座/丸の内っぽい感じでした。これは、高いお店に入った……というよりは、ワシントンDCの食費が全体的にお高い、という感じです。なにせ、ハンバーガーとかもお高い。
そういう意味では「ちょっとお高いメニューを頼んだほうが割安感があるかも」と思いました。(なお、この傾向はマンハッタンもでした。食費のお高い2大土地だった気がします)

……さて、次は土地を移動して、ニューヨーク編です。

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