こんにちは、茉雪です。
これまた展覧会の振り返りシリーズとなります。
今日の記事は、昨年の春~夏に東京都美術館で開催されていた「マティス展」です。
これ、絵画、彫刻、素描、版画、切り絵……とぎっしり100%マティスで、マティスを100%浴びたい人にとてもおすすめな展示でした。
20年振りの大回顧展、と銘打たれただけのことはあって、150点を超えるマティスの作品がぎっしりと詰まっていました。私にとってマティスは晩年の切り絵の印象が強いのですが、この展示は彼の画業のみならず、絵画、彫刻、素描、版画、そして最晩年に手がけた礼拝堂のデザインまで、ゆっくりと追いかけていくものでした。
色鮮やかだったり、「野獣派」といわれた勢いがあったりしていた作品が、どんどんそぎ落とされてシンプルに、でも躍動的で大胆になっていくのを通しで眺められるのは、なかなか贅沢な体験だったと思います。礼拝堂、行ってみたいなあ……。
……ところで。
今回の展示の多くは、パリのポンピドゥセンター収蔵のものでした。随分若い頃に1度だけ、ポンピドゥセンターに行ったことがあるのですが、そこにあった日本語ガイドブックのタイトルが「ポソピドゥーセソター」になっていたことがどうしても忘れられません……。
どうしてあの本、買わなかったんだろうなあ……。