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「大正の夢 秘密の銘仙ものがたり」展

Date : 2023-12-10

※この記事を記載しているのは2025年です

こんばんは、茉雪です。

本郷にある弥生美術館で開催されていた、「大正の夢 秘密の銘仙ものがたり」展を見に行ってきました。弥生美術館に行ったのは初めてだったのですが、竹下夢二記念館を併設し、こぢんまりとしつつもしっとりとした、良い雰囲気の美術館でした。

この展示はSNSで見かけて、行こう! となったもの。展示はもちろん銘仙の着物がメインなのですが、当時風のスタイリングや今風のスタイリングなども展示されていて、目が幸せな時間を過ごすことができました。お客さんも着物の方がとっても多くて、空気がお洒落でした……。

ちなみに「銘仙」とはそもそも、平織りの絣の絹織物、を指す言葉らしいのですが、この展示における「銘仙」は特に、大正から昭和初期に掛けて、女学生や若い女性の間で大流行した、モダンで大胆なデザインの銘仙で作られた着物、を指しているようです。

今でいうと、お出かけ向けの柄がお洒落なワンピース、みたいな感じでしょうか。流行のきっかけは学習院と華族のお嬢様の女学院が合併したことで、その際に「華美すぎる着物はNG、銘仙以下のものを着るように」と校則ができたそう。それをきっかけに呉服商が、モダンでお洒落な柄のものを売り出して、大流行に至ったそうです。

つまり、お嬢様の日常着として始まった、という感じかしら。一般の人にとっては、私服としてはだいぶおしゃれ着ですね。当時の雑誌なども展示されていて、出勤や通学に、ご旅行に、お休みの日のお出かけに……といったような切り口で、色々なスタイリングが掲載されていました。

どれもこれもすっっごく素敵で可愛くて、着物を着てみたくなる、すばらしく楽しい展示でした。カジュアルに着物を楽しむご趣味のある方、きっとお好きだと思います。この展示の元になった書籍もあるようです(展示と同じタイトルの書籍があるみたい)ので、ご興味のある方は探してみてくださいな。

……ちなみに。弥生美術館のある地名「弥生」。東京大学の弥生キャンパスのある土地なのですが、「弥生時代」の由来になった地名だってご存じでしたか? この土地からこの時代の遺跡が発掘されて、弥生時代、と呼ばれるようになったのですって。余談でした。

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